龍登園のGardening Diary「四季折々の植物 ホタルブクロ」

龍登園のローズガーデンの約400株の薔薇たちや、敷地内の草花の管理に
アドバイザーとしてお手伝い頂いている吉田先生のガーデニング・コラムです。

四季折々の植物 『ホタルブクロ』

ホタルブクロ

科名/キキョウ科ホタルブクロ属
学名/Campanula punctata Lam.var.punctata
分類/多年草
原産地/中国
花期/6月~7月
ホタルブクロは中国原産の多年草で、日本でも山野に自生している。釣鐘型の花の形が非常に特徴的で可愛らしく、古くから観賞用として愛でられている。この釣鐘型の花の中に蛍が入る、また、子供たちが花に蛍を入れて楽しんだことなどが名前の由来である。
地下茎でよく増え、花が少なりがちなシェードガーデン(日陰の庭)でも育つ。強健で、育てやすい植物である。

(日当たり・置き場所)

明るい半日陰から日当たりの良い場所を好む。


(用土)

庭植えは、腐葉土をたくさん漉き込んで植える。鉢植えは市販の培養土で十分育つ。


(水やり)

庭植えは、根付くと特に水やりは必要ない。夏季など乾燥が続くようような時は、早朝か夕方 に水やりを行う。鉢植えは表土が乾いたらたっぷりと与える。


(肥料)

山野に自生する植物だから過肥にならないように気を付ける。芽が出る前に腐葉土を漉き込んでおけば十分である。


(剪定・切り戻し)

花後切り戻す。伸びすぎた部分と古くなった部分を切り込む。形を整えるためにも剪定はした方が良い。


(冬越し・増やし方)

多年草だから、冬は地上部は枯れたようになる。特に必要な冬越し作業はない。
株分けで増やすことが出来る。発芽前の3月に行うと良い。


(植え替え・鉢替え)

真夏、真冬を避ければいつでも出来るが、発芽前の3月か、9月の休眠前が良い。


(利用)

花、つぼみ、若苗が食用にされる。採取時期は暖地は3~4月、寒冷地は5月、若苗を根を残すように切り取り、若苗は苦味が強く、しっかり茹でてから流水する。おひたし、和え物、油炒めなどに利用できる。花やつぼみは、茹でた後に三杯酢やすまし汁、ホワイトリカーに漬けて花酒にする。

参考資料 園芸情報誌LOVEGREEN フリー百科事典・ウィキペディア

花と緑の仕事人 「吉田和三」

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動物と植物の関りは、地球誕生から今日まで、生命を維持するための酸素の提供、体を作る食料として切っても切れない関係にある。 また人類との関係は有史以来、冠婚葬祭などのお供え物に利用してきた。
この冠婚葬祭に植物を利用することがガーデニング (園芸作業)の始まりである。 初めは、野山にある植物の葉や花を摘んで飾ったであろう。

しかし、野生の物を取りに行くより、家の近くに植えた方が効率が良いことに気づいたのである。その為には「いつ頃移植をしたが良いか」「いつ花を切ったが長持てするか」など試行錯誤したであろう。

私達は先人からの教えでより良いガーデニングを行うことができる。


このコーナーでは、植物に関わる事を紹介しようと思う。