
第2弾のアーティストは井上唯さん:アーティスト・イン・レジデンスat龍登園
アーティスト・イン・レジデンスat龍登園 第2弾のレジデンスアーティストは井上 唯さんです。
滞在制作は2023年3月27日(月)~4月16日(日)。
4月8日(土)&9日(日)11:00~15:00には公開制作も行います。
成果発表のアーティストトークは2023年4月16日(日)19:00~。
作品展示は4月17日(月)~5月16日(火)を予定しております。
井上唯
滋賀県高島市在住1983年愛知県豊橋市生まれ
2007年金沢美術工芸大学大学院
自然との関わりのなかで育まれてきた人間の営みと、そこに内包される知恵や手仕事に興味を持ち、そこから学びつつ新しい視点で捉えていくことで、この世界の仕組みや目に見えない繋がりを[モノ]を介して想起させるような光景を作り出したいと考えている。普段の暮らしのなかで様々なモノを収集したり、作ったり、繕ったり、遊んだりと、素材と対話しながら手を動かしていくことを軸に<生活>と地続きにある<制作>の在り方を模索して、各地の滞在制作や展覧会に参加している。
主な展覧会
・国際芸術祭あいち2022(愛知)
・北陸工芸の祭典:GOFOR KOGEI 2022(石川)
・Soft Territory かかわりのあわい(滋賀)
・ヨコハマ・パラトリエンナーレ2020(神奈川)
・奥能登国際芸術祭2017(石川) など
志望動機と本プログラムにて達成したいこと
弥生時代には、脊振山地から有明海に流れ込む河川流域は人々の生活・交易拠点として栄え、龍登園付近は中世まで交通の要所であった。"この土地"もそして"旅館"も「人・モノ・文化が行き交うところ」=「内と外の接点」という点で同じであり、これを切り口に土地と向き合いながら作品の制作がしたいと考えた。
具体的には、民話など地域の方から聞いた話や、リサーチで出会った風景、土地の記憶などを、レースのカーテンを支持体として糸やリボン等で縫いつけていく予定。滞在する中で掴んだイメージの断片を重層的に重ね合わせていくことで、この土地が垣間見えてくるような作品を想定している。最終的に、それらを旅館内に展示し、室内に外の世界と通じる「窓(=レースのカーテン)」を象徴的に出現させる。素材は、地元で不要になったレースのカーテン・糸・紐・リボン類・古着・包装袋などを募集して使用する。
また、近所に鍋島緞通の工房があるため、中国からこの地に伝わった技術で作り上げられた「鍋島緞通」についてもリサーチし、その物語や伝統的な紋様なども作品に取り入れたいと考えている。
地域と交流しながら、新しい手法を試みる実験の機会として挑戦したい。滞在中にはスライドトークとワークショップを行う予定でいる。
主催/企画
ホテル龍登園
協賛
gallery noma
後援
e-musik
(公財)佐賀県芸術文化協会