龍登園のGardening Diary「1月の誕生花 カーネーション」
龍登園のローズガーデンの約400株の薔薇たちや、敷地内の草花の管理に
アドバイザーとしてお手伝い頂いている吉田先生のガーデニング・コラムです。
1月の誕生花 カーネーション
花言葉は「無垢で深い愛」
【色別の花言葉】
紫:誇り・気品 赤:母への愛 白:純粋な愛・私は生きています
ピンク:女性の愛・美しいしぐさ 青:永遠の幸福 黄:軽蔑
学名/Dianthus caryophylus L
和名/オランダナデシコ ジャコウナデシコ
原産地/南ヨーロッパ 西アジアの地中海沿岸と言われている。
名前の由来
諸説あり、ラテン語の肉(carn)の色の花や、ウイリアム・シェイクスピアの時代に冠飾り(coronation flower)に使われて、これが転 訛したなどの説がある。
日本には江戸時代初期以前に輸入され、アンジャベルまたはアンジャと呼ばれた。享保年間に出版された『地錦抄録(1733年)』には、徳川家光の時代正保年間にオランダからカーネーションが 伝来したと書かれている。しかし、この時には日本に定着せず寛文年間に再伝来し、14種の品種が紹介された。この時期に書かれた『花壇綱目』にも「あんしやべる」の名で記録されている。宝暦年間の1755年に著された『絵本野山草』には、ナデシコなどとと もに紹介されている。
日本にカーネーションを定着させたのは土倉龍次郎氏で、近代的栽培技術や体制を構築し、新品種を生み出して、その業績により「カーネーションの父」と称されている。
現在、カーネーションはキク、バラと並ぶ生産高を誇る花卉植物であり、ハウス栽培で周年供給されている。需要が最も伸びるのは母の日の5月前後である。カーネーションは切り花のイメージ が強いが最近は鉢植えの品種も普及している。
母の日にカーネーションを贈る風習は、20世紀初めに米国のアンナ・ジャーヴィスが亡き母に白いカーネーションを供えたことに始まる。
参考資料 植物情報「LOVE GREEN」/ウィキペディア(フリー百科事典)
動物と植物の関りは、地球誕生から今日まで、生命を維持するための酸素の提供、体を作る食料として切っても切れない関係にある。 また人類との関係は有史以来、冠婚葬祭などのお供え物に利用してきた。
この冠婚葬祭に植物を利用することがガーデニング (園芸作業)の始まりである。 初めは、野山にある植物の葉や花を摘んで飾ったであろう。
しかし、野生の物を取りに行くより、家の近くに植えた方が効率が良いことに気づいたのである。その為には「いつ頃移植をしたが良いか」「いつ花を切ったが長持てするか」など試行錯誤したであろう。
私達は先人からの教えでより良いガーデニングを行うことができる。
このコーナーでは、植物に関わる事を紹介しようと思う。