龍登園のGardening Diary「12月の誕生花 ポインセチア」
龍登園のローズガーデンの約400株の薔薇たちや、敷地内の草花の管理に
アドバイザーとしてお手伝い頂いている吉田先生のガーデニング・コラムです。
12月の誕生花 ポインセチア
花言葉は「祝福する」 「聖夜」 「幸運を祈る」 「私の心は燃えている」
学名/Euhorbia pulcherrima Willd.ex Klotzsch
和名/ショウジョウボク(猩々木)
原産地/メキシコ 中央アメリカ
葉は薄く、楕円形。一般に花びらと見ら れるものは花の下に着く苞(葉)でありこ れが赤く染まるのが鑑賞の対象となる。
その赤さはキリストの血の色に例えられる。メキシコでは、「ノーチェ ・ブエナ」(元の意味は「素晴らしい夜」だが、通称として「クリスマス ・イブ」の意味を持つ)と言われる。このメキシコの伝説をアメリカ合衆国の初代メキシコ公使であったJ・R・ポインセットが知り、また真冬に花を咲かせることから、アメリカに伝わって彼の名前が付けられた。
日本には明治時代に渡来した。大酒飲みで赤い顔が特徴の伝説上 の動物「猩々」ににていると「ショウジョウボク」と名付けられた。
観葉植物として、クリスマスにあわせて短日処理をして、紅葉させる。ただし0℃を下回るような場所では葉が落ちてしまうので、冬の管理には注意が必要となる。
太陽光線は大好きである。挿し木の用土に挿すか、水に挿すこともできる。その場合切り口から 出る乳液状の樹液はふき取る。
近年、園芸品種が多様化しており、色のバリエーションが楽しめるようになった。
宮崎県宮崎市堀切峠の沿道にはポインセチアが植えられて、開花時期には名所となっている。 全草に有毒成分ホルボールエステル類が含まれ、切り口から出る乳液状の樹液は、皮膚炎・水泡などを引き起こすので気を付ける。
参考資料 植物情報「LOVE GREEN」/ウィキペディア(フリー百科事典)
動物と植物の関りは、地球誕生から今日まで、生命を維持するための酸素の提供、体を作る食料として切っても切れない関係にある。 また人類との関係は有史以来、冠婚葬祭などのお供え物に利用してきた。
この冠婚葬祭に植物を利用することがガーデニング (園芸作業)の始まりである。 初めは、野山にある植物の葉や花を摘んで飾ったであろう。
しかし、野生の物を取りに行くより、家の近くに植えた方が効率が良いことに気づいたのである。その為には「いつ頃移植をしたが良いか」「いつ花を切ったが長持てするか」など試行錯誤したであろう。
私達は先人からの教えでより良いガーデニングを行うことができる。
このコーナーでは、植物に関わる事を紹介しようと思う。