龍登園のGardening Diary「11月の誕生花 シクラメン」

龍登園のローズガーデンの約400株の薔薇たちや、敷地内の草花の管理に
アドバイザーとしてお手伝い頂いている吉田先生のガーデニング・コラムです。

11月の誕生花 シクラメン

花言葉は「遠慮」「気おくれ」
色別の花言葉 赤:嫉妬 白:清純 ピンク:憧れ、内気

サクラソウ科シクラメン属
学名/Cyclamen persicum Mill
和名/カガリビバナ ブタノマンジュウ
原産地/地中海沿岸 ギリシャ チュニジア

西洋

 古来は「アルプスのスミレ」と呼ばれていたが、花より塊茎のでんぷ んが珍重され、サポニン配糖体シクラミンなどの有毒物質を含むに もかかわらず食用にされていた。しかし、ジャガイモが流通するよう になるとその習慣も廃れた。
 シクラメンに関する伝説で、草花を好んだソロモン王が王冠に花の デザインを取り入れようと思い、様々な花と交渉するが断られ、唯一 承諾してくれたシクラメンに感謝すると、シクラメンはそれまで上を 向いていたのを、恥ずかしさのあまりうつむいてしまった、というも のがある。


日本

 明治時代に伝わり、本格的な栽培は、岐阜県恵那市で伊藤孝重が始 めたとされる。戦後急速に普及し、品種改良も進められて、花色も黄 色や二色、フリジン咲き、八重咲きなどが登場した。
 日本における鉢 植え植物としての栽培量はトップクラスで、冬の鉢植えの代表格とし て定着している。
 カガリビバナという和名は、この花を見たある日本の貴婦人が「こ れはかがり火の様な花ですね」と言ったのを聞いた植物学者・牧野 富太郎が名付けた。 ブタノマンジュウ(豚の饅頭)は、植物学者・大久保三郎が英名をその まま日本語に移し替えた名前である。 「死」「苦」との語呂合わせや、赤色は血をイメージさせることから、 この花を病人への見舞いに供することは縁起が悪いとされている。


参考資料 植物情報「LOVE GREEN」/ウィキペディア(フリー百科事典)

花と緑の仕事人 「吉田和三」

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動物と植物の関りは、地球誕生から今日まで、生命を維持するための酸素の提供、体を作る食料として切っても切れない関係にある。 また人類との関係は有史以来、冠婚葬祭などのお供え物に利用してきた。
この冠婚葬祭に植物を利用することがガーデニング (園芸作業)の始まりである。 初めは、野山にある植物の葉や花を摘んで飾ったであろう。

しかし、野生の物を取りに行くより、家の近くに植えた方が効率が良いことに気づいたのである。その為には「いつ頃移植をしたが良いか」「いつ花を切ったが長持てするか」など試行錯誤したであろう。

私達は先人からの教えでより良いガーデニングを行うことができる。


このコーナーでは、植物に関わる事を紹介しようと思う。