龍登園のGardening Diary「10月の誕生花 キンモクセイ」

龍登園のローズガーデンの約400株の薔薇たちや、敷地内の草花の管理に
アドバイザーとしてお手伝い頂いている吉田先生のガーデニング・コラムです。

10月の誕生花 キンモクセイ

花言葉は「謙遜」「真実」

モクセイ科モクセイ属
学名/O fragrans Lour.var.aurantiacus Makino
和名/キンモクセイ
原産地/中国

日本には雄株しかない?

 モクセイ(ギンモクセイ)の変種。雌雄異株で日本には江戸時代に花付きが良い雄株だけが渡来し、実を結ばないため、挿し木で北海道と沖縄以外の日本中に増やされた。日本には自然の分布はなく、庭などに植えられている。

花色薬用

 乾燥させた花を煮出してフラワーティ(花茶)として滋養強壮保険、食用増進に用いられる。低血圧、不眠には、焼酎1ℓに生花150g、乾燥花なら30gの割合で浸し、冷暗所で三ヶ月保存してから、カスを除いて「木犀花酒」を造り、就寝前に盃一杯飲むと良いとされている。

植栽

 香りが良い樹木の代表種でよく知られ、大気汚染や潮風にも強く、刈り込みに耐え、日陰でも良く育つ。すぐに大きくなって樹形が崩れるので、数年に一回は大きく刈り込むと良い。剪定は、花後新芽が吹く翌春までに行う。
 キンモクセイは花が強い香りがあるため、日本において汲み取り式便所が主流の時期には、その近くに植えられたり、キンモクセイを模した香りがトイレの芳香剤として利用されていた。そこで、このキンモクセイの香りを「トイレの香りだ‼」と言う子供たちもいる。


参考資料 植物情報「LOVE GREEN」/ウィキペディア(フリー百科事典)

花と緑の仕事人 「吉田和三」

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動物と植物の関りは、地球誕生から今日まで、生命を維持するための酸素の提供、体を作る食料として切っても切れない関係にある。 また人類との関係は有史以来、冠婚葬祭などのお供え物に利用してきた。
この冠婚葬祭に植物を利用することがガーデニング (園芸作業)の始まりである。 初めは、野山にある植物の葉や花を摘んで飾ったであろう。

しかし、野生の物を取りに行くより、家の近くに植えた方が効率が良いことに気づいたのである。その為には「いつ頃移植をしたが良いか」「いつ花を切ったが長持てするか」など試行錯誤したであろう。

私達は先人からの教えでより良いガーデニングを行うことができる。


このコーナーでは、植物に関わる事を紹介しようと思う。