龍登園のGardening Diary「8月の誕生花 トルコキキョウ」

龍登園のローズガーデンの約400株の薔薇たちや、敷地内の草花の管理に
アドバイザーとしてお手伝い頂いている吉田先生のガーデニング・コラムです。

8月の誕生花 トルコキキョウ

花言葉は「優美」、「希望」、「思いやり」

リンドウ科エウストマ属
学名/Eustoma grandifloum
別名/ユーストマ、リシアンサス
原産地/北アメリカ、西インド諸島

トルコキキョウとキキョウは別物

正確な名前の由来は不明。キキョウ(キキョウ科キキョウ属)とは何の関係もなく、トルコ原産でもない。それが何故トルコキキョウという名前が付いたかというと、蕾の形がイスラム教の教会「モスク」に似ている。トルコ人が頭に巻いているターバンに似ているという2説がある。いずれにしろ渡来した頃、キキョウに似た紫色の花色から、その名が付いたのだろう。

トルコキキョウは日本で改良された花

トルコキキョウの品種は、約200品種あるといわれるが、その品種改良は、世界的にも日本の独占市場だ。最近では欧米でも切り花や鉢物が生産されているが、そのほとんどが日本で育種された物が使われている。トルコキキョウは、一本が枝分かれしてたくさんの花がついている。白、ピンク、青紫の花色で、咲き方は一重、八重、半八重とある。トルコキキョウは徐々に花色が薄れていく特徴をもち、一番花、二番花、三番花と花色の変化も楽しめる。

トルコキキョウは、最もポピュラーな水揚げ法、水切りするだけで花もちが良い花である。

日本には昭和10年頃輸入された比較的新しい花。昭和40代頃までは紫の大きな花が、初夏から秋にかけて出荷されていた。その後花色・花の咲き方も豊富になり、日本の夏を代表する花になった。


参考資料  お花いっぱい情報サイト「EVERY FLOWERS」

花と緑の仕事人 「吉田和三」

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動物と植物の関りは、地球誕生から今日まで、生命を維持するための酸素の提供、体を作る食料として切っても切れない関係にある。 また人類との関係は有史以来、冠婚葬祭などのお供え物に利用してきた。
この冠婚葬祭に植物を利用することがガーデニング (園芸作業)の始まりである。 初めは、野山にある植物の葉や花を摘んで飾ったであろう。

しかし、野生の物を取りに行くより、家の近くに植えた方が効率が良いことに気づいたのである。その為には「いつ頃移植をしたが良いか」「いつ花を切ったが長持てするか」など試行錯誤したであろう。

私達は先人からの教えでより良いガーデニングを行うことができる。


このコーナーでは、植物に関わる事を紹介しようと思う。